2010/01/12

映画「キャピタリズム」

マイケル・ムーアと
キャマダヘロノミアが
体重が65kgで
寡黙で
チャールトン・ヘストンのように苦みばしった面をしてたら
世間はもっと彼と僕の行動に拍手を送り
賞賛し
賛同し
行動を共にし
世界は変わるのだろうか?

ムーアは、本気なんだぜ。
本気で、ムカついてるんだぜ。
ユーモアという包み紙で梱包して発送してくれているから
僕らはうっかり忘れがちになるけれど
彼は悲しみ、傷ついてるんだぜ。



ムーアの作品は好きじゃない
と、人は言う。

ドキュメンタリーは
客観的で
冷静で
編集や装飾を省き
寡黙であればあるほどいいんだって?

そんなかた苦しいもの、
僕は観に行くけど、
ゲットーの住民は
實おじさんは
わざわざ映画館に足を運ばない。



僕は、経済問題に、疎い。

新聞でも経済面は100パー読み飛ばすし
会社の日経新聞も手さえつけなかった。

数年前に
サブプライムだのリーマンショックだのと騒がれ始めても
呑気に鼻をほじっていたら
僕の会社は傾いて
遂にはクビになっちまった。

そんな失業者の僕に
ムーアは分かりやすく教えてくれた。

ブッシュ政権時、
ある特定の企業出身の者ばかりが閣僚になり
それらの企業が潤うために
法律を変えに変え
アメリカは
1%の富裕層と
99%の貧困層の国になり
住宅ローンを払えない家族は
銀行から家を差し押さえられ
トラックの中で暮らしている。

そこでムーアは
フィルムという物を使って
ではどうしたらいいのかということを
全ての労働者へ
易しく話しかけてくれる。

「ヘイ、キャマダ。
お前が同僚のためを思ってクビにされたって
お前の社長は1円たりとも血を流してなんかいねえんだぜ。
もっと闘ったって、よかったんじゃねえのかい?」



頭の悪い奴が
ムーアは社会主義を目指しているのか?
なんて言う。

この映画を観れば、解る。
そんな前近代的な議論をしてやいないし
そんな呑気な状況でもないって事を。



東京・銀座 みゆき座などで
ロードショウ中。

会社の経費、
使い込んででも、
観に行きましょう。

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