キャリアに固定しなければならないが、スネアとペダルやスタンドを入れたケースだけなのに梱包用のゴムの結び方が複雑怪奇だ。
同じように結ぶために覚えてなければならないと思うが、それすらすでに面倒くさい。いつもの悪い癖。
ライヴ前は、それ以外のことが急に面倒に感じる。
なんとか新宿駅の階段も乗り切り、バスで羽田へ。順調に出発の1時間以上前に着く。デグチさん、タカツカさんはまだ来ていない。
荷物を預けようとしたら、せっかく梱包したのに早々にバラさないと預けられないと判明。少々がっかりした。
やがてデグチさん、タカツカさん到着。荷物を預けて、機内持ち込みの検査を受けると、もう出発5分前だった。
さあ、沖縄だ。
午後2時、那覇空港に到着。曇りだが、やはり暑い。29度くらいあるらしい。秋に入っているというのに日差しを強烈に感じる。
移動だけでバテる、などと少々情けないことを言い合いつつ、空港から市内中心部を通るモノレール「ゆいレール」に乗る。
何の偶然か、全員昭和43年度生まれですからね、このバンドは。ふうふう。
ゆいレールに初めて乗ったが、ずいぶん高いところを走っている。モノレールってそんなものなのかもしれないが。
初めて沖縄に来たのはちょうど10年前くらいだが、ずいぶん本土でも見られるものが増えた。
そのぶん沖縄らしさみたいなものが減ったように感じてしまう。本来はそれ自体が勝手な言い草なんだけれども、少しさびしい。
移動だけでバテる、などと少々情けないことを言い合いつつ、空港から市内中心部を通るモノレール「ゆいレール」に乗る。
何の偶然か、全員昭和43年度生まれですからね、このバンドは。ふうふう。
ゆいレールに初めて乗ったが、ずいぶん高いところを走っている。モノレールってそんなものなのかもしれないが。
初めて沖縄に来たのはちょうど10年前くらいだが、ずいぶん本土でも見られるものが増えた。
そのぶん沖縄らしさみたいなものが減ったように感じてしまう。本来はそれ自体が勝手な言い草なんだけれども、少しさびしい。
20分ぐらい乗って、おもろまち駅で下車。カマチョ、えみちゃんが迎えに来てくれた。はいさい、はいさい。
火曜から前乗りした男はすでにテンションが違う。いつもか。今回は沖縄一の霊場といわれる久高島へ寄ってきたらしい。
沖縄史上最高の巫女イザヤーの伝説があることは知っている。いつか行こうと思って果たせていない。
後で久高島の郵便局の職員の女の子が手作りしたというグアバ茶をお土産でもらった。その郵便局で販売していたという。
いいにおいがする。郵政自由化万歳。きっと関係ないだろうが。
早くもツアコンと化したカマチョの案内で東横インおもろまちへ。
駅から少々歩いたが、ばかでかいデューティーフリーショップやブランドショップなんかが立ち並び、急速に開発が進んでいることを感じる。
今回の浦添ライブ会場も、新規にオープンしたショッピングセンターだ。
いま沖縄は、思ったよりかなり大きく変わろうとしているのかもしれないと感じた。
荷物を置き、遅い昼飯を食べようとみんなで近場のお店を回るが、ホテルで紹介されたにもかかわらず、営業していない。
単に昼の時間が終わって、夕方までの休憩なのだが、期待したとおりにいかないところがなんともユルくて、妙に楽しい。
しかし腹は減っているので、開いていた沖縄そば屋へ入った。
沖縄へ上陸したときにまっさきに頭に浮かんでいた念願の「じゅうしい」(沖縄の炊き込みごはん)を注文し、夕飯のことも考えたが、結局沖縄そばも頼んだ。うまい。ラフテー(沖縄の豚角煮)とかではなく、じゅうしいが浮かんだところにまた年齢を感じる。
しかし、じゅうしいがすきなのだからしょうがない。
5年前くらいに来た時に、本島北部(やんばる、と呼びます)の一番北にある道の駅で食べたじゅうしいが絶品だったのが思い出される。
実は今回のライヴ風景を収めようとビデオを友人から借りてきたので、日常の移動やらも撮ろうなどと意気込んでテープ買ったのだが、結局この食事風景が最後の「公式プライベート映像」となった。日ごろから何一つ記録に残す習慣がない(撮らない、書かない)ので急にやろうとしてもやはり無理でした。このあと夜街へ行くのにバッグごとビデオカメラ一式を持ち歩いていたのに、一度も開けずに飲んでただけ。記録に関してはまったく当てにならないことを白状しておきます。
夜は浦添ライヴの話をくださった座安さんと会うはずだったので、待ちきれずにビールを飲みつつ(当然オリオン!、当然到着後すでに3本目!)皆がロビーに下りてくるのを待っていたが、カマチョが座安さんに確認の電話を入れてみると、「あれ、明日かと思ってた。ごめんね、もう飲んでる」という一言であっさりライヴ後に順延となった。
さらにカマチョが今朝から地元紙に載っているはずの、明日のライヴ告知を含めた広告が見当たらないのでたずねると、「あ、それも明日だね」とこれまたあっさり。カマチョ、軽くコケる。てーげー、てーげー(適当)の洗礼だ。
しかし郷に入っては郷に従え、でもあるのでこちらも予定変更。
そんななわけで、夜は定番ではあるが、有名な国際通りをひやかして適当に店に入ることになった。
安里の交差点でタクシーを降りて、国際通りを行く。先に街に出ていたタカツカさん、えみちゃんが前から歩いてきて、あっという間に合流。
少し大通りを外れて「社交街」を行くと、怪しくもいい感じのお店がいっぱいだが、どれも一見で入るには若干ためらわれる。
結局大通りへ戻り、おばあふたりの料理が看板の民謡居酒屋へ入った。
ライブは三線の男の子+太鼓の女の子で、二人とも23歳、19歳(!)と若いが、演奏家としてのキャリアを感じる内容。
こちらが本土から来たということで、木曽節、ソーラン節のような本土の民謡から、津軽三味線のフレーズを織り込んだソロまで聴かせてくれる。三線の世界もすごいボーダレスになっていると感じる。沖縄へ上陸したばかりの5人衆は盛り上がり、コップ、皿は鳴らすわ(俺か)、手踊りはやってみるわ、果ては「てぃんさぐぬ花」をカマチョが飛び入りで歌うわで、大変に楽しく過ごした。もちろん料理もおいしく、満足感いっぱい。
三線を津軽三味線ぽく鳴らすにはギター用のオニギリピックがいい、と教えてくれた。店で使うカラオケも自分たちでつくっていると言っていたが、ギターやベースはおそらく生で弾いているのだろう。まあうまいこと。やはりおそるべし沖縄、である。
お店が閉店になったので、またまたさまよえるヤマトンチュー5人組は次なる標的を物色しつつうろうろしていたが、赤いちょうちんに「どなん」と書かれた文字に惹かれたか、ふらっとカマチョがのぞいた小さなお店に入ることにした。
スナック風だが、人のよさそうなマスターが1人とカウンターに客が2人。なぜか小さな座敷の奥にでん、とキーボードが置いてある。
更にその横にはサックスが。この店のハウスバンドか?いや、そんな店か?
こちらの視線を感じたのか、頼んでもいないのに客のひとりがサックスを吹いてくれることになった。
たしか「枯れ葉」だったと思うが、よく覚えていない。いい感じで始まったが、だんだんと真剣な感じになってきて、
最後の方は楽譜を食い入るように見ながらのアドリブになり、鬼気迫る感じになって見ているこちらも少々気の毒になってきたところでこれまたその視線を感じたのか、「今日はこれくらいで」とぐぐっと出てきた割にあっさりと終わって、カウンター席へ帰ってゆくのが可笑しい。いい人だ。
聞けば二人はずっと吹奏楽をやっている仲間なのだという。数年前に録音したというその吹奏楽オーケストラの演奏が店内に流れていたが、これまた歌心のある演奏だった。吹奏楽といえばカッチリした演奏が命、という印象なのだが、どうもこの音は印象が違う。グラミーを獲ったことがあるブラジルのブラスバンド「バンダ・マンチケーラ」と質感が似ている。
沖縄でやると吹奏楽も変わるのかなあ、と思った。40代、50代が中心だというその吹奏楽オーケストラはブランクを経て、いま活動を再開したばかりだとのこと。それにしても今日は行く先々で音楽に当たるなあ。ハッピー、ハッピー。
菊の露、うこん茶を飲み、スーチカー(豚肉の塩漬)を食べ、5人で4200円という信じられない安さに驚きつつ、感謝して退散。
ホテルへ戻ったが、飲み足りず腹も減ってきたので、皆と別れてコンビニへ。しかし期待したような面白い食べ物は少なく、結局カレーパンとビールを買う。部屋へ戻りひと風呂浴びて、食べながら象のドキュメンタリーを見る。象は、人間には聞こえない5kHzという超低周波で会話をしているらしい。初めて知った。
さて、明日はいよいよライヴだ。
さて、明日はいよいよライヴだ。
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