2009/05/09

清志郎、心から、ありがとう。

徳島の街を歩いていた。

すると、
そこには何故か
小さい野外ステージがあって、
無人なのに、
照明が七色に輝いていた。

一緒にいたダチ公が
「鎌田、歌え!」
と叫んだ。

酔っ払っていた奴は、
いつものように、
僕の曲をリクエストした
つもりだったのかもしれない。

僕は、正に“声を張り上げ”て
「スローバラード」
を歌った。
何度も、涙で歌が止まった。

でも、
清志郎が聴いてくれているかもしれない
と思って、最後まで歌った。



中学生の時に
清志郎の歌と出会い、
いつまで経っても
決して途切れずに聴いてきた。

このくだらない僕にさえ
いつまで経っても辛抱強く
僕を励まし
鼓舞し
慰め
勇気付けてくれた。

沢山の友達が
mixiで、
清志郎の事を書いてくれていた。

でも、
そこに書き込むことはおろか、
自分の日記にさえ
この
数日間
という
長い間、
何も書くことができなかった。

頭の悪い僕は
清志郎の歌声が聴こえない世界
というものを
理解できなかったからなんだ。

いや、
覚悟はしていた。
でもその一方で
清志郎なら
今までの様々な困難を乗り越えたように
ガンさえも乗り越えてしまうんじゃないか
とも思っていた。

僕は昔、
残酷なまでに苦しい闘病生活の果てに
脳腫瘍で死んだ友人がいたから
清志郎がどのくらい苦しんだか
想像してしまう。

清志郎、
今まで、心から、ありがとうございました。
僕は死ぬまで
あなたの歌や言葉や振る舞いや行動を
大切に抱きしめて生きていきます。

明日、
青山葬儀場に
ありがとうを言いに行きます。
よかったら
“豚ども”の僕の言葉を
聴いて下さいね。



鎌田浩宮