DVDを、タワーレコードやHMV等の
量販店でも売り出そう、
と、ようやくバンド内で
コンセンサスが得られたんである。
7/22(土)のライヴに間に合わすために
スケジュールを逆算すると
ありゃりゃ、もーカツカツ日程であった。
去る3/11のライヴでの
会場限定1回きり販売の
1000円ヴァージョンは、
この天才グラヒックデザイナーかまちょが
なんとエクセルで!
ジャケットデザインを仕上げちゃったんであるが
今回はしっかりしたものを
創んなきゃいけない。
頭痛いなー。
ものすご時間かかるんだよなー。
伊藤英典と会った。
彼はもう6年も前になる
僕のファーストソロCDの
アートデレクションをしてくれたんである。
当時アルバイターだった僕は
銭じぇんじぇんないもんだから
ノーギャラでやらせてしまった。
さて今回はというと、
彼が6年前に創ってくれたものの中で
レーベル(盤)のデザインを
そのまま今回のDVDに
使わせてもらおうと
お願いがしたかったのだ。
ビートルズのレコードが
全て青りんごのデザインになっているように
僕が主宰する【玉音レコード】から出す盤は
全て統一デザインでいきたいのよぉ。
弱小レーベル主宰者の、
ごくごく、ささやかな、夢・・・。
6年前、有名デザイナーの事務所で
デザイナーとして働いていた英典は
今や、アゲー(奄美の方言よ)
と驚くほどの
有名広告代理店で
デザイナーをやっていた。
うちらの後輩は、
すんごい優秀ぞろいなんよ。
うちらセンパイが
もーそろいもそろって
夢ばっかデカい割りには
才能も運も努力も全く追いつかない
馬鹿野郎ばかりだったので
「こんな風になってはいけない」
と、英典はじめ後輩達は
立派な会社にゴンゴン就職し
素晴らしい作品を
生み出しておるのであった。
「かまっさん、休めるの、月に1日か2日ですよ」
おお!
うん、忙しいだろうと思ってね、
以前のデザインで、
タイトルとアーティスト名だけ
今回のものに差し替えてくれればいいんだ。
あと、失礼のないように、
DVDも持ってきたんだ、
後で見てくれる?
いや、そんな時間もないかしらん?
「かまっさん、まだバンド、頑張ってるんですね」
音楽で食っていこうと
僕が大学を中退して間もない頃、
英典はまだ大学生で
僕のバンドのベースをやってくれていた。
彼はすごく楽しんで
参加してくれていたんだが、
僕は様々なストレスからか、
不安神経症になり、
バンドは頓挫、
英典とは、1度もライヴをやれなかった。
「これがDVDの表紙ですね」
彼は1000円ヴァージョンのケースを
じっくりと眺めた。
「なんのDVDだか、これだと判んないですね・・・」
スペペ!
言われてみて気づいた!
どんなジャンルのどんなDVDか判らんどころか
全く知らない人が
買ってみよーとゆー
コウバイイヨクに、
全く訴えかけないジャケットだった。
ぬおーっ頭が割れそーだっ!
どーしたらいーんだエクセルじゃこれが限界灘だ!
普段から割と無表情な英典は
そのまま20秒考えてから言った。
「僕、ジャケット、やりますよ」
いや、それは駄目だ。
寝る暇もなく忙しいのに、
ジャケットまで!
しかもプロのデザイナーって
ギャラはどのくらいなんだろーか?
投稿者:トランキルのハンドマイクの方
0 件のコメント:
コメントを投稿