「ギャルソン!」
1983年
監督 クロード・ソーテ
出演 イヴ・モンタン
晩年期のイヴが扮するのは
庶民的なパリのレストランで働く “ギャルソン”。
素敵なステップで駆け回り
厨房やホールを切り盛りし
皆から頼りにされている。
そのスマートで紳士的な笑顔は
多くの男からは友情を得、
多くの女からは愛情を得る。
でも
どんな時でさえ
感情を爆発させる事なく
その笑顔を保つうゆえ
女は寂しくなり
彼から去っていく。
しかし、
彼にはまたすぐに
次の恋が始まる。
娘ほどの若い女でさえ
すぐに
彼に夢中になる。
しかし
またその女も
去っていくのだ。
その、繰り返し。
その時の彼の笑顔は
哀感や 諦観さえ
伺えるようだ。
ラストシーン。
彼の夢がかなう。
かねてから計画していた
遊園地が完成したのだ。
庶民的なレストランのギャルソンで
よくここまでやったものだ。
ラストシーンの最後を
僕は記憶がおぼろげなんだけど
急に雨が降ってきたか
観覧車が故障したか
笑いながらその場から逃げる皆と、
彼。
人生というのは
を重ねれば
諦める事も多く
でも
希望も少しは手にしている。
僕らの多くだって
そうだろう。
そんな
小品なんだけど
小さな星のように光る
この素敵な映画に
僕がサウンドトラックを
つけていいのだとしたら。
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このCDの
「ギャルソン!」
という曲は
81歳になってもなお
陸上選手として
マスターズの新記録を塗り替える
杉並区に住んでいる
どこにでもいそうでいない
1人のおじいちゃんを追ったドキュメンタリー
「81歳の挑戦!」
のメインテーマとして作曲しました。
普段は
本当にどこにでもいそうな
このおじいちゃんのたたずまいが
イヴ扮するギャルソンと
少しだけ、
だぶるのかもしれない。
諦めもいっぱい、
希望もまだある。
そんな僕らの人生のBGMには
まるで遊園地でかかっているBGMのような
まるで大げさで
まるでファンタジックな
「ギャルソン!」
はどうでしょうか・・・・・・?
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